イタリア探訪 人類の歴史を辿る旅 〜ローマ編〜



 
 

フィレンツェのウフィツィ美術館を足早に後にして、いよいよローマへ。フィレンツェからローマへは電車移動。フィレンツェの駅からイタリアの誇る高速鉄道ユーロスターのフレッチャロッサ(赤い矢)という車両に乗車。この車両はかのピニンファリーナのデザイン。フェラーリのテスタロッサ、F40、F50などのデザインでも有名なカロッツェリア。

 

 

 

座席はスタンダード、というか二等。もっとヤバい雰囲気を勝手にイメージしていたけど、綺麗だし、これで十分。ローマへはわずか1時間半で到着。しかしフィレンツェを定刻に出たはずなのに、途中停車も無いのに20分ぐらい遅れて到着した。これがイタリアか(笑)。いや日本が異常なのか。

 
 
 

 

今回お世話になったローマの友人。彼らとはフライフィッシングを通じて知り合い、15年以上の付き合い。今も世界を飛び回るバリバリのフライフィッシャーで、この数日前にはアメリカから一ヶ月の釣りの旅を終えて帰ってきたばかり。元GUCCIのモデルもやっていたり、名門FENDIで働いていたり、今は二人でイタリアのテレビの釣り番組のホストも務めている美男美女のカップル。

 
 
 
 

 

コンドミニアムの一つを丸々貸してくれた。束の間のローマっ子気分。

 

 
 
 

 

着いて早々に友人がローマの案内をしてくれた。まずはスペイン広場から。名前の由来は近くにあるスペイン大使館から。まっすぐ進んだコンドッティ通りはグッチやプラダなどのハイブランドが立ち並ぶ。

 
 
 
 

 

ローマの特徴的な模様の入った大理石。

 

 
 
 

 

世界で最も有名な階段、スペイン階段。ここは言うまでもなく、映画「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーンがジェラートを食べていたところ。今は飲食は禁止になっているみたいだけど、特に夜はあんまり守っちゃいない(笑)。本来は階段の上にある教会の参道です!

 

 
 
 
 

トレヴィの泉は残念ながら修復工事中。フェンディがスポンサーになっているらしい。元々は古代ローマ水道の終着点だったものが、その後改造され1762年に完成した。

 

 
 
 

ローマの石畳。一つ一つ手作業で埋められている。歩いていると疲れるし、雨の日には車やバイクがスリップするので大変な事故や渋滞が起こるらしいけど、これを今もメンテナンスしながら維持していくのがローマ気質。

 

 
 
 

街中に突如として現れるパンテオン。いわゆるローマン・コンクリートという非常に丈夫な古代のコンクリートで建設された。最初のものは紀元前25年建造。現在のものは2代目で、それでも128年!に建造されたもの。ローマを歩いていると、この辺から時代感覚がおかしくなってくる(笑)。

 
 
 
 

ドーム部分。真ん中に採光のための穴が空いている。およそ二千年前にいったいどうやって作ったというのか…。

 

 
 
 

パンテオンの中にあるルネサンスの三大巨匠(ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ)の一人、ラファエロのお墓。ローマ教皇の後援をうけていたラファエロは自身の遺言によってここに墓が作られた。

 
 
 
 
 
 

ローマの建国は神話で受け継がれている。ローマは紀元前753年に雌のオオカミによって育てられた双子の兄弟、ロムレスとレムスによって建設されたとされている。このカピトリーニ美術館には紀元前5世紀に作られたそのオオカミのレリーフがある。

 

 
 
 

ちなみにこの兄弟がオオカミのお乳を飲んでいる図柄はローマのいたるところで見られ、ローマを本拠地とする二つのサッカーチームの内の一つ、ASローマのマークにも入っている。

 

 

古代ローマの都市中心部にあったフォルム(広場)の遺跡「フォロ・ロマーノ」。政治・宗教の中心で、議事堂や神殿がある。 紀元前6世紀頃から整備され始めたもの。ユリウス・カエサルや初代ローマ皇帝アウグストゥスも整備に関わっている。2500年以上も前の都市の姿が目の前に…。歴史が長過ぎてもうゴチャゴチャらしいけど。しかしカエサルが同じ場所にいて、同じ物を見たかもしれないなどと想像するだけでロマン。そーいえば、ロマン、ロマンと書いているけど、ロマン(浪漫)の語源もロマン主義、すなわちローマ帝国だった。

 

 
 
 

完全に時代感覚を失って疲れたので、ゴハン(笑)。ペスカなんとか。もはや名前を覚える気力無し。

 

 
 
 

イタリア料理は彩りがイイよなー。

 

 
 
 

定番のリモンチェッロ。レモンのリキュールで、とても甘いけど、アルコール度数は30度以上。食後酒として冷やして飲むのが一般的。かなり酔っ払う。

 

 


 
 

締めはやっぱりエスプレッソ。イタリア人は、スターバックス?何それ?って感じ。どんなところでもちゃんとしたマシンが置いてある。あー、全自動のエスプレッソマシン欲しい。

 
 

 

 
 
 

ここはチルコ・マッシモ。映画ベン・ハーの世界。観客10万人を収容して、馬で引く戦車レースが行われた大競技場。今は普通に誰でも入れる原っぱになってるのが面白い。紀元前4世紀ぐらい。だいぶ慣れてきた(笑)。古代ローマではここにエジプトから持ち帰ったオベリスクを建て、二千年後の現代では2006年にサッカーのW杯を持ち帰ってここでパレードを行った。ローマにいると、そうした歴史の連続性にとても面白さを感じる。

 

 
 
 
 

イタリア語でコロッセオ、ラテン語でコロッセウム。80年に建立。45,000人を収容できた円形の競技場もしくは闘技場。まさしく、映画「グラディエーター」の世界。これもパンテオン同様にローマン・コンクリートで作られた。

 

 
 
 
 
 

長径188メートル、高さ48メートル。現在は地下部分が剥き出しになっているけど、当時はこの地下から虎やライオンなどの猛獣も登場した。いったい何百人、何千人がここで命を落としたのか…。

 

 
 
 
 
 

コロッセオからほど近い場所にある古代ローマの公衆浴場であった「カラカラ浴場」(Terme di Caracalla)。216年建設。Termeの名前から分かる通り、漫画や映画の「テルマエロマエ」でも描かれた世界で、当時は浴場が市民の娯楽施設として機能しており、その中でもここは一大レジャー施設。古代ローマの東京ディズニーランド、いや大江戸温泉物語か。

 

 
 
 
 
 

石炭で温浴、熱浴、冷浴完備だったとか。

 

 
 
 
 
 

グッとお風呂らしくなってイメージしやすい。

 

 
 
 
 
 

当時の壁面のモザイクも所々残っている。どれだけ豪華だったのか。

 

 
 
 
 

ローマの独特な松の木の刈り方が良い雰囲気を醸し出している。松は古代ローマから繁栄や力の象徴として大切にされていて、いたるところに生えている。こうした剪定の美意識一つとってもそれぞれのお国柄が見られて非常に面白い。

 
 
 
 
 

街中に戻って小休止。ローマのジェラートでも一番の老舗で超人気店「Giolitti」。これは定番のピスタチオ。日本のピスタチオ味のものとは違って、きな粉っぽい感じで、濃厚かつ美味。

 

 

 

 
 

一応ココも。

 

 
 
 

ローマでもまたまたステーキ!友人が行きつけの美味しいトラットリアに連れてってくれた。外の席だったので写真が暗いけど、郊外の静かな雰囲気で最高の夜だった。

 

 

 

 
 

揚げ物バンザイ!やっぱりイタリアは何食べても美味しい。

 

 
 
 
 
 

ある晩は家でピクニック気分でパーティをしてくれた。食べ物で有名なナポリの丸いピッツァとは違い、ローマでは四角いピッツァが伝統。気軽にテイクアウトが出来る。

 

 
 
 
 

コロッケ。イタリアでもコロケッテ。コロッケという言葉が聞こえたので一瞬耳を疑ったけど、やっぱりコロッケだった。日本でもよく知られているライスコロッケやチーズ入りなど、どれも美味しくて揚げ物大好きっ子としてはイタリア料理の嬉しい発見だった。

 

 
 
 
 

いやー、ローマ、ハンパないっす。やっぱり来てよかった。

お次はバチカン市国へ。そしてローマの最後の夜。

 

その1. イタリア探訪 人類の歴史を辿る旅 〜フィレンツェ編〜
その2. イタリア探訪 人類の歴史を辿る旅 〜ローマ編〜
その3. イタリア探訪 人類の歴史を辿る旅 〜バチカン編〜

 



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